2018.04.03

GINZA編集長ナカシマより、岡村ベイベの皆さんへ





こんにちは。
いつもGINZA「結婚への道」をご愛読いただき、ありがとうございます。編集長のナカシマです。
毎号岡村さんが見せる微笑みの微妙なニュアンスや、その言葉の語尾の隅々にまで一喜一憂してくださるベイベの方々のありがたい反応を、いつもヒシッと感じておりました。
毎回のゲストの皆さんも、どんどん上達する岡村さんのインタビュアー(!)としての手腕のせいか、結婚というプライベートな内容にもかかわらず、赤裸々に語ってくださり、とてもユニークな名物連載になったと思います。
実は、岡村さんと初めて連載の話をした時に「食べ物の話はどうですかね?」と言われたのですが、食べ物ならグルメな人はたくさんいるけど、「岡村さんじゃなきゃダメ」というテーマがいい、しかもできるだけ多くの人の共感が得られるものがいいと思い、結婚というテーマを提案したのでした。
連載が始まって以来、担当者はもちろん、私も、編集部の人たちもみんながベイベになってしまい、黄色いお揃いのジャンパーを作ってコンサートに行ったこともありました。
代官山蔦屋での握手会イベントでは、感動のあまり泣き崩れるベイベたちの姿にこちらも感激ひとしおでした。いろんなことがあったなあ。
今日は、今までの懐かしいイベントを振り返ってみようと思います。









【伊勢丹新宿に岡村ちゃんの等身大パネル登場!】
伊勢丹リニューアル記念の「GINZA」ポップアップショップを開催した時に、岡村ちゃん等身大パネルを展示しました。
写真撮るために並んでいた見知らぬベイベたちが、お互いに友達になって写真を撮りあうという心温まるシーンを目撃しました。
もうひとつ、岡村ちゃんフィギュアのジオラマも展示されていました。ポケットに入れて持ち帰りたい!と皆が思ったはず!








【代官山蔦屋書店にて握手会】
高い倍率を勝ち抜いた合計1000人の方と握手したのですが、岡村さんはずーっと立ちっぱなしで、ひとりひとりに誠実に相対してました。さすがジェントルマン。
驚いたのは「頭を撫でてください!」というお願いがとても多かったことと、「岡村さん、大好きです!」よりも「長生きしていい曲をたくさん歌ってください!」という人が多かったこと。
妊婦さんが旦那様といっしょにきて「この子の名前をつけてください!」岡村「え?…じゃあ、節子」「ありがとうございます!」(のちに、なぜ「節子だったんですか?」と聞いたら、原節子さんが頭に浮かんだから、だそうです)
一番「さすが…」と思ったのは、「これ抱いてください」とぬいぐるみを岡村さんに渡して「じゃ、返してください!」とそれを持って帰ったベイベがいたこと。







【単行本になりました】
好評をいただいた連載が無事に単行本になりました。
カラー写真を多くすると値段が上がってしまうと反対され、泣く泣くモノクロに。
合計32名のゲストの方々の貴重なお話をあらためて読むと、本当に面白いな~と自画自賛。岡村さんも何回もきちんと校正を読んで、細かくチェックしてくれました。
発売後、等身大パネルを飾ってくれた書店さんもありました。
おかげさまで、この本は重版になりました!皆さま、ありがとうございました!
(2冊目も乞うご期待!)







【ファッション写真のキャプを書いたりね】
なんといってもGINZAはファッション誌です!(逸脱しがちでしたが…)
ファッション写真には必ずキャプションがついていて、洋服の説明やその背景を語ります。
そのファッションキャプをミュージシャンに書いてもらおうという企画に、岡村さんも参加。
あらかじめ撮ったファッション写真を見て、素敵なテキストを書いてくれました。(他に坂本慎太郎さん、尾崎世界観さん)









【音楽特集で小室小西対談】
ファッションと音楽の特集(2017年4月号)では、小室哲哉さん、小西康陽さんとそれぞれ対談してもらいました。小室さんとはテレビ共演以来21年ぶりの再会!
「岡村」と呼び捨てにしてるのが新鮮でしたね。小室パイセンの「岡村はアーティストだけど、僕は職業作曲家なんだ」という言葉が印象的でした。
90年代にはありえなかった小西さんと岡村さんの対談が実現した1月31日は、奇しくもエディター川勝正幸さんの命日。
川勝さんの弟子だった担当ライターのカラシマさんは「川勝さんが小西さんと岡村さんを引き合わせてくれたようだった」。
小西さんは岡村さんの曲では「だいすき」がいちばん大好き。7インチシングルレコードをネットオークションで入手(小西さんはレコードでしか音楽を聴かないのです)して、それにサインをもらっている様子をゲキシャ!







岡村さんと小西さんがサインのもらいっこしてるのを見て、そういえば「結婚への道」連載につながった6年前の「岡村ちゃんがいなくちゃ、世界はつまらない」の取材の時にも、岡村さんと松尾スズキさんがサインもらいっこしてたなあと思い出しました…。
などなど、いろんなことがありました。
そして大変唐突ですが、この対談連載「岡村靖幸 結婚への道」は、4/12発売のGINZA5月号を持ちまして、連載を終了することになりました。
この号をもちまして、ナカシマもGINZAを卒業いたします。(担当サイトウもGINZAを卒業します)。
本当に長期間、ご愛読いただきありがとうございました。
もともとファッションにはあまり興味がない方も岡村さんのために雑誌を買っていただいてましたよねw…ホントにありがとうございます!


最終回は岡村さんとワタクシがこの5年半を振り返ります。以下、ほんの少し、触りの部分をお届けしますと…。
中島 2012年9月号から5年半。おつかれさまでした。
岡村靖幸 結婚して終わるつもりだったんですが、ご期待に添えず(笑)。
中島 連載を始める少し前、12年7月号で岡村さんの特集をしたのがGINZAと岡村さんの出会いとなりましたね(「岡村ちゃんがいなくちゃ、世界はつまらない」特集)。







中島 編集サイトウの「岡村ちゃんは僕の青春でした!」というひと言ことから始まった企画でしたけれど(笑)。
岡村 あのときのことはよく憶えてます。昔からファンだった松尾スズキさんと初めてお会いして。楽しい対談でした。教会で撮影をしたんですよね。川島小鳥さんに撮っていただいて。







中島 とにかく、あの特集が素晴らしくて、読者の反響も大きかった。それで、岡村さんとGINZAで何かできないかなという話になり、結婚経験のない岡村さんが「結婚とは何かを探究する連載をすれば面白いかも」と。
岡村 そんな始まりだったですね。いまとなっては懐かしい(笑)。
中島 それがキッカケで、私も岡村さんの音楽にハマったんですが、『ユリイカ』の岡村さん特集で(2016年)、松尾スズキさんが岡村さんの曲を聴いて心が救われたと書いていたんですね。それはほんとうにそうだなって。頑張らなくていいんだよと、自分の情けなさを歌にできる、そういう岡村さんは独特。松尾さんのような大人の男性が歌詞にグッとくることって、あんまりないなって。若者が勇気づけられるようなチアフルな歌はたくさんあるけれど、くたびれた大人の男が助けられる歌ってそうそうない。







岡村 うれしいですね、そう言っていただけると。
中島 そういう部分を、岡村さん自身のプライベートでももっと出していけば、もっともっとモテるんじゃないか、結婚もできるんじゃないかと思ったりするんですが。
岡村 はははは(笑)。
……続きは4月12日発売号のGINZA5月号をご覧ください。
そして最後にあらためてワタクシから皆さんを代表して岡村さんにひとこと、御礼とともに言いたいことがあります。

結局、結婚しなかったんかい!!